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INTERVIEWもっと教えて!職員インタビュー

いぎなり東北産が行く!
介護を支える現場レポート
Vol.2

いぎなり東北産 葉月結菜さんが突撃!

いぎなり東北産 葉月結菜さんが突撃!

未来の介護福祉士を育てる
登米総合産業高等学校へ!
介護の学びの現場をレポートします。

産業のスペシャリストを育成

葉月さん
はじめまして、いぎなり東北産の葉月結菜です。
今日は高校のことや先生ご自身のお話をおうかがいしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
小山さん
よろしくお願いします。
葉月さん
まず、こちらの高校の名前には「産業」とついていますが、どんな高校なんですか?
小山さん
農業・機械・電気・情報技術・産業・福祉の6つの学科があり、それぞれの「産業」のスペシャリストを育成しているのが特徴です。近隣の高校を統合し、2013年に開校されました。
葉月さん
先生が担当している福祉科はどんなことを教えているんですか?
小山さん
介護福祉士になるための知識や技術を教えていて、介護福祉士の国家資格の受験資格が取得できるのが一番の特徴です。3年時に介護福祉士国家資格を受験していて、年度によって違いますが100%近くの合格率です。
葉月さん
それはすごいですね!専門学校などを卒業したり、実際に働いてから資格を取るイメージがありましたが、高校で取得できることに驚きました。
小山さん
そうですよね。資格を得るために、生徒たちは大変な努力をしています。3年間で、デイサービス施設など4つの施設で45日間の実習が必要なので、夏休みを削って実習に充てたり、放課後にも授業を受けたりと、ほかの学科に比べてもかなり忙しいです。
葉月さん
そんな努力があるからこそ、資格を取得することができるんですね。

インタビュー風景

優しさにあふれる福祉科の生徒

葉月さん
さきほど見学させてもらいましたが、高校の中とは思えないほど設備が整っていて驚きました。
小山さん
介護施設にあるベッドや、最新の入浴機器などを備えていて、学校内でも実習ができるようにしているんです。実習室では、実際に介護現場で働いている外部講師が授業をすることもあるんですよ。
葉月さん
ほかにも、福祉科ならではの学びの特徴はありますか?
小山さん
コミュニケーション技術という授業があり、話し方や座る位置、ミラーリングなど、技術的にコミュニケーションを学んでいます。福祉科では「思いやりをかたちに」をモットーに指導に当たっているので、日ごろから、言葉だけでなく身振りや手ぶりを含めてコミュニケーションをとることや、相手の気持ちを汲み取って介護ができるように伝えています。
葉月さん
それは福祉に限らず、普段の生活にも活かせそうですね。
小山さん
そうなんです。また、福祉科には優しい生徒が多いです。学校の中でも福祉科の生徒は、敬語づかいや身だしなみ、授業中で褒められることが多いんですよ。
葉月さん
すごいですね。

インタビュー風景

介護を支える人材を育てる

葉月さん
小山先生が福祉科の先生を目指したのはなぜですか?
小山さん
小学生の時に特別支援学級の児童たちとの触れ合いが多かったことから、最初は特別支援教諭を目指していました。免許も取得したのですが、その間、医療的ケアが必要な子供のために支援という意味で介護を学んでみたい、さらには人材を育てる側にまわってみたいと考えるようになり、福祉科の教員になることを決めました。
葉月さん
教員になってからすぐにこちらの学校に勤務したのですか?
小山さん
最初は静岡県に福祉科の採用枠があったので、そちらの高校で教えていました。その後、宮城県で採用枠ができ、採用試験を受けてこの学校に来ました。
葉月さん
同じ福祉科でも、県によって違いを感じましたか?
小山さん
登米地域に介護施設が多いこともあるかもしれませんが、静岡にいたころと違って、こちらでは介護施設で働くことに対して保護者の理解がすごくあると感じています。
葉月さん
それは先生としてはうれしいですね。
小山さん
そうですね。保護者の方へは、実習で学んでいることや、私からも施設で働いてほしいと伝えています。
また、実習先は将来的に就職先にもなるよう、生徒に目的や理念が合うかどうかや、家との地理的な条件なども考慮して決めています。卒業生から実習生へ話をする機会を設けるなど、施設と連携して教育を行っています。
葉月さん
学校と地域、施設とのつながりが強いんですね。

地域愛を育てる

葉月さん
今後の目標や思いを教えてください。
小山さん
まずは国家資格の100%合格を目指して、みんなで勉強する意識を育てていきたいです。そして、地域で働き、地域貢献する人材を育成することが自分の役割だと感じています。
葉月さん
介護福祉士は、確かに地域への恩返しができる仕事ですよね。
小山さん
それと、進学する生徒にも、地域に戻ってきて貢献するように指導していけたらと思っています。
葉月さん
先生自身が大切にしていることはありますか?
小山さん
一つは、教員という立場に関係なく、人として生徒と関わることを大切にしています。そして生徒たちが愛される人になってほしいと思って接しています。
もう一つは、生徒一人ひとりの成長を邪魔しないよう、陰で支える気持ち。たとえ介護福祉士の道をあきらめて違う道を選んだとしても、応援していきたいと思っています。
葉月さん
すごく生徒に理解のある素敵な先生ですね。とてもいい話を聞くことができました。
ありがとうございました!

インタビュー風景

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